皆様、お元気ですか!坂上会計事務所です。
今日は、昨日の続きです。
渡邉氏の財務の見方。
1.総資産利益率(ROA)をご説明します。
商売とは、投資と回収です。
商売の為に、お金を突っ込んだら、きっちり回収する。これが大事です。
それでは、これまでに、お金を会社に、いくら突っ込んでいますか?
今年はいくら回収できていますか?
この事は非常に大切な話です。
しかし、実は、即答できる社長さん意外と少ないです。
商売の為に、突っ込んだお金。総投資財産です。これを会計では総資産と呼びます。
金額を確認して下さい。
今現在の試算表または昨年の決算書をご覧下さい。
総資産の金額は、貸借対照表に資産の部というところがあります。その合計金額をご確認下さい。
回収したお金、これは、簡単に言うと1年間の利益ですね。
利益の金額は、損益計算書の税引後利益をご確認下さい。
損益計算書の一番最後に書いてあります。
総資産利益率の意味をご説明します。
皆さんは、今の商売を、後、何年頑張りますか。
仮に、20年頑張る、つもりだとしましょう。
突っ込んだお金は、何年で回収しなければなりませんか?
当たり前ですが、突っ込んだお金は、20年で回収しないといけませんね。
1÷20 = 0.05 です。
総資産利益率を確認して下さい。
仮に、後継者がいてくれて頑張ってくれるなら、引き続き経営を承継してくれる事になるので楽になりますね。回収を後回しに出来ます。ただ、現実はそんな悠長な事はいってられませんが…
後継者の方は、先代の設備と借金を引継ぐという強い覚悟が必要です。頑張って下さい。
2.EBITDA を ご紹介いたします。
読み方は、まだ決まっていないそうです。
私は、エビーダと言っています。
インターネットで検索してみました。
EBITDAとは
Earnings Before Interest 、Taxes、Depreciation and Amortization
直訳すると、投資と税金支払と償却を行う前の稼ぎ です。
言葉は、難しいですが、中身は意外とシンプルです。
あなたの会社は、本業で、お金を稼いでいるの?
ただそれだけです。
商売の基本は、
借金をする、投資をする、お金を稼ぐ、税金を払う、借金を返す、新たな設備投資をする。
この繰り返しです。
これを続けていくだけです。
これをバランス良く行っていればいいのです。
稼いだお金で、税金を支払って、返済も出来ているの この確認作業です。
さて、この繰り返しの中で、一番難しいのは何ですか?
お金を稼ぐことですね。
そして、
常に、このバランスを強く意識していることが重要なんです。
ですから、渡邉さんはそこをしっかり確認しているのです。
実際、お金を稼ぐ事は大変な作業です。
毎日毎日が戦いの連続です。これは、実に大変な事なのです。しかしながら、経営者の皆さんは、挑戦する人生を選択されたのです。もはや逃げる事はできません。
さて、ここで、ご質問です。
この数字の確認作業をする人としない人。
どちらが、商売上手になると思いますか?
次のご質問です。
この確認作業を定期的に行う人とそうでない人。
どちらが、商売上手になると思いますか?
最低でも、試算表は、月に一度は確認したいものです。
試算表は、スピードメーターと同じですね。
さあ、試算表の営業利益をご覧下さい。これに減価償却を足すだけです。
期中に減価償却していない場合も多いと思います。その場合は、営業利益がEBITDAになります。
残念ながら、今は、景気が絶不調です。
営業利益が、赤字。
そんな企業が結構あります。
しかし、この不景気、そう簡単に回復すると思えません。
今こそ素早い行動で危機を回避する努力をして下さい。
日々の繰返ししかありません。
経営にコツなど無いのです。
待ったなしです。
頑張りましょう
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