商品は売れてますか?
皆様、お元気ですか!坂上会計事務所です。
「商品は、売れると現金になります」
お金→商品→お金
この繰り返しが商売です。
商品は売れてナンボの世界です。
「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょう。
でも、いざ商売を始めると、不安になります。
他の店には置いてあるのに、自分のお店には置いていない。
この状況を考えて下さい。
皆さんならどうします。無理をしてでも対抗しますね。
品揃えが多い方が、お客さんは増えますね。品揃えと売上は、ある程度因果関係があるはずです。
でも、ものには限度があります。
売り場スペースも限られますし、年に一個しか売れないものを1ケース買っていたら、商売は破綻してしまいます。倉庫に在庫がたくさんあっても売れるはずなどありません。
仕入と在庫のバランス、売上と在庫のバランスです。
ご自分の決算書をご覧下さい。
仕入の金額と在庫の金額をご確認下さい。
その2つの金額を覚えて、その2つにどういう関係があるのか10分間考えて下さい。
決算書の仕入は、12ヶ月分の金額です。決算書の在庫の金額は、決算のその月末の金額です。売れ残りが多いと膨れ上がりますし、順調に売れていると少ないです。
その業界や決算月の決め方によっても変わってきますので一概に言えませんが、在庫の金額は仕入れの1ヵ月分が目安ですね。
仕入÷12=在庫
がある程度の目安です。
その業界の特性や決算月の決め方にもよるので細かくは、顧問の会計事務所にお聞き下さい。
「棚卸回転率」
公式は、仕入÷在庫⇒( )
この分析値が、12であったとします。毎月毎月商品が順調に売れていることが分かります。
よく売れるお店なら24になります。仕入れた商品が2週間で売れる事を意味します。
この分析値が、6であったとします。仕入れた在庫が、売れるまでに2か月かかっている事をあらわします。
この数字だけをもって、皆さんの会社の状況が良いのか悪いのかを判断するのは難しいです。
「うちのお客さんは、良いものを買ってくれるので回転が悪くてもある程度、在庫が多くなるのは覚悟しています。そのために必要な資金は金融機関から短期で借りています。」
こういうのならOKです。
方針がしっかりしているのですから。
在庫に関する方針の事を在庫戦略といいます。
製造業ならリードタイムがあります。注文を受けてから納品までの時間がかかるのであれば、ある程度の適正在庫を持っていないと商売になりません。
ただ、一般に在庫を持ちすぎる方が多いように思えますので、常に注意を払って下さい。
商品によっても回転率が異なってきますので、全体の回転率のほかに商品別の回転率を把握する仕組みを構築することも大切ですね。
商品は、売れて初めてお金に変わります。
売れなければ、お金を捨てるのと同じです。
在庫管理をしっかり行って下さい。
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コメント
昨年の秋以降は、
この計算が狂ってしまいました。
最近は在庫が動き始め
少しほっとしていますが、
不安定な景気動向が続いております。
これからが分かりません。
目を凝らして、熟慮しなければいけませんね。
投稿: 赤い家紋 | 2009年8月 4日 (火) 09時14分
コメントありがとうございます。
赤い家紋さま
昨年後半は、リーマンショックで実物経済まで大混乱でした。
しかし、この事実も率直に受け止めて戦略を立てざるを得ないですね。
これが厳しい現実です。
目を凝らして、熟慮して下さい。
投稿: 坂上裕宣 | 2009年8月 5日 (水) 16時27分