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2008年10月15日 (水)

労働分配率

皆様、お元気ですか!坂上会計事務所です。

従業員のしあわせがあって、社長さんのしあわせがある」と私は思います。

これを財務的に考えてみましょう。

利益と人件費の関係です。

利益にも色々ありますが、粗利ってわかりますか?

売上高 - 仕入高 です。

製造業やサービス業なら

売上高 - (仕入高+外注費) です。

決算書から年間の粗利を確認して下さい。

毎月の粗利を知るには、12で割って下さい。

 粗利と人件費の額を確認したら次の問題です。

次の問題は、じっくり考えて下さいね。

「会社の利益の中から、従業員の給与に対して、どのくらいのお金を回していますか?」

財務分析の公式では、

人件費 ÷ 粗利 = 労働分配率 です。

例えば、毎月の人件費が300万円で、粗利益が500万円なら労働分配率は、60%になります。

 ここで、問題です。

労働分配率が、高い会社と低い会社では、どちらが良い会社だと思いますか?

単純に考えると、人件費が多い方が従業員の事を大事にしていると考えられます。ですから、労働分配率は高くなるはずです。ですから、たくさんのお金を従業員に回している労働分配率の高い会社ほど、良い会社といえます。

 ところが、黒字企業の分析を行なってみると意外な結果が分かりました。

中小企業の統計指標では、TKC経営指標が有名です。その中で、黒字企業と赤字企業を比較した分析結果があります。

労働分配率は、どうだと思いますか?

黒字企業の方が、労働分配率が、低いのです。

黒字企業の方が、赤字企業より利益から人件費に回す割合が低いのです。業種にも、よりますが、労働分配率50~60%とが黒字企業の平均です。

 「従業員のしあわせは、一体どうなったの?」と、疑問に思っていますよね。

 黒字企業には、もう一つ、特徴があります。

一人あたり人件費。毎月の従業員のお給料です。

黒字企業ほど、どうなっているでしょうか?

これは、皆さんの予想通りです。一人あたり人件費は、黒字企業ほど大きいです。

 黒字企業の特徴は、労働分配率の低さと一人あたり人件費の高さです。

労働分配率が、低いということは、逆に考えると一人一人の従業員がよく稼ぐ、よく働くという事を意味します。

「よく働き、よく稼いでくれる従業員に、相応のお給料を払っている。」

黒字企業の特徴です

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コメント

厳しいですが、これが現実なんですね。
黒字企業になるということは、
「従業員一人あたりが上げる利益率を上げる体質になる。」
ということなんですね!
それには、社長さんの決断と仕掛けが必要なように思います。

投稿: 赤い家紋 | 2008年10月15日 (水) 09時27分

コメントありがとうございます。

赤い家紋さま
おっしゃる通り、現実は、厳しいです。
決断と仕掛けが必要です。

これを実行すること。継続すること。時間を掛けて、はじめて実を結びます。

その前提として従業員と思いを共有する事がさらに大事です。

分かりやすい言葉で優しく教えてあげて下さい。
日本語にも色々なレベルがありますので…

しかも、大事なものから1つずつです。
一度に、2つ伝えると、両方とも伝わりません。

頑張りましょう。

投稿: 坂上裕宣 | 2008年10月16日 (木) 06時48分

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