研究開発と設備投資~労働分配率~
皆様、お元気ですか!坂上会計事務所です。
労働分配率に関しての黒字企業の特徴は、次の2点でした。
1.労働分配率の低さ
2.一人あたり人件費の高さ
労働分配率に関する統計は、あくまで数字にすぎず結果です。
利益から人件費に回っているのが50~60%だとすると
次に気になるのは、その他は何かですね?
経費や広告宣伝費、交際費、大きなところでは返済(減価償却費)があります。
さて、当事務所のお客様で2期連続で最高益を達成しそうなお客様があります。しかも、今をときめく機械関連とは違います。
利益の秘訣は何でしょうか?
そのお客様は、以前から継続して、毎年、研究開発を行っています。もちろん試作は、失敗の連続です。日々の仕事をキッチリこなしながらも、研究開発にも時間を使っているのがポイントです。強い意識が無いとなかなか継続できません。
しかも、定期的な設備投資もしっかりやっています。減価償却費が減ってくると直ぐに機械を最新のものに取り替えます。やはり、機械は新しくないと他に負けてしまいます。
これを継続してやっていくためには、それなりのお金が必要です。利益の一部を必ずそういう関係に回しているのです。
結果的にそういうことを意識してやっていると会社全体が良くなってきます。これが実を結びますと、次第に会社は、利益体質になっていきます。そうすると、お給料も上がっていく事になります。
蛇足かもしれませんが、利益を出して税金を納める姿勢が経営者にある、というのも黒字企業の特徴です。
利益をどういう風に分配していくのか、これが大事です。
研究開発に関する支出は、人件費一人分くらいは、出したいところです。
これが、難しい場合は、経営者が睡眠時間を削ってでも、自分で新しいアイデアを研究していくしかないですね。工夫のないところに進化はありません。黒字企業への第一ステップです。
辛いですが、頑張って下さい。
従業員から提案制度を募るのも一案です。
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コメント
経営者の方だけで考えていてもだめ。
近未来の利益のことだけを考えていてもだめ。
その先の利益のための投資、
その先の幸せのために方向性を共有することが
大切なんですね!
一言で共有、投資への考え方についても共有し、
将来の幸せも共有出来るようになりたいです。
投稿: 赤い家紋 | 2008年10月18日 (土) 18時13分
コメントありがとうございます。
赤い家紋さま
感謝祭ありがとうございます。
感謝祭には、感謝も、もちろんですが、先行投資の効果も期待出来ます。立派な市場開拓費(市場維持費)だと思います。
確かに、
今の幸せが一番ですが、
できる範囲で
将来の幸せのための
布石が必要です。
将来の幸せのために、
今の給料を削るのは大変です。
ですから、今よりも利益を出すことが先決です。
「利益を出して、お金を貯めて、投資する。」
これを断行出来る会社は、
自然と労働分配率が低い傾向になります。
投稿: 坂上裕宣 | 2008年10月19日 (日) 13時36分