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2006年9月 2日 (土)

固定比率 その2

皆様、お元気ですか!坂上会計の坂上裕宣です。

設備投資、無理してませんか?続編です。

無理しているかもしれない度合いを知る数字を
お話しする前に、ちょっとだけ脱線です。

失われた10年と言われる中で、
企業が克服すべき課題とされたのが、
次の3点です。
1.設備投資の過大
2.借入金の過大
3.人員の過大
この問題点をいち早く克服したのが、
日産自動車のカルロスゴ-ン社長です。
 
設備投資について無理しているんじゃないですか?
資金調達について無理しているんじゃないですか?
採用する従業員について無理しているんじゃないですか?
ということですね?

日産自動車の場合は、
不採算部門の工場閉鎖、早期退職の募集、残った従業員のやる気を喚起する形で、再生を果たしました。

そこで本題です。
資金繰りに苦労される中小企業の多くも、
日産自動車と同じように
設備投資で苦労されています。

設備投資は、設備に対する買物です。
しかも、投資と言われるくらいですから
一旦してしまうと、なかなか現金化できない買物です。
商品と違って売却するというのも難しく、
回収するには設備の有効利用をしていかなければなりません。
ですから、総投資金額を回収して、現金化するのに時間の掛かるのです。

中小企業の経営者の方とお話していると、
設備投資そのものを財産と考えて、
回収する事にあまり注意を払わない方がある様に思います。
坂上会計のお得意様の中でも、そうです。

一方で、設備投資については、出来るだけ現金回収して再投資資金をなるべく早く貯めるという考えを意識している社長さんもいらっしゃいます。
やはり回収に対する意識の高い社長さんには、経営に対する厳しさも強く感じます
反対に回収に対する意識の低い社長さんには、経営に対する甘さを感じます。

さて、
設備投資、つまり、回収しなければならない時間の掛かる投資、
これは、格好よく言うと将来に向けたプロジェクトですが、
この数字は、決算書のバランスシ-ト(貸借対照表)の
固定資産の数字の合計値です。

皆さんの会社が行なっている
将来に向けてのプロジェクト
すなわち、回収しなければならない時間の掛かる投資は、
いくらぐらいですか?

この数字は、非常に重要な数字ですが、
この数字を即座に答えることが出来る経営者の方は、
意外に少ないのではないかと思います?

家を新築した方は、
いくらで家を建てて、
借金がいくらあるか把握しています。
この数字を意識して生活していくことは、
自分だけでなく、家族にとっても非常に重要です。

企業経営者の方にとっては、
いくらの規模で商売をしていて、
借入金がいくらあるのかを把握していなければなりません。
この数字を意識して経営していくことは、
自分だけでなく、家族、従業員、お客様、関連業者
にとっても非常に重要です。

参考までに上場企業の金額です。
トヨタ自動車6兆3,784億円(平成17年9月30日)
日産自動車 2兆4,215億円(平成17年9月30日)
ダイエ-    5,511億円(平成17年2月28日)
高松機械       37億円(平成17年3月31日)
クスリのアオキ    59億円(平成17年5月20日)

ただ、単なる金額だけでは、
皆さんの会社とかけ離れていてイメ-ジが湧かないと思います。
そこで、数字の比率で、比較検討したいと思います。
次回は、経営分析を行ないたいと思います。

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