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2006年9月 2日 (土)

固定比率 その7

皆様、お元気ですか!坂上会計の坂上裕宣です。

本日をもちまして、一旦、設備投資(固定比率)、無理してませんか?の
最終回としたいと思います。1週間の長いお付き合いありがとうございます。

今回は、回収状況について考えます。
設備投資の回収状況は、どうやって見たらいいでしょう?

これは、損益計算書にある減価償却費という数字です。

簡単なご説明をします。
例えば、建物を1億円で建てました。
その後の回収は、どうなるでしょう?

当然、回収は早い方がいいです。利益を多くあげる程、
早く回収できます。
多くの利益をドンドン出すのが望ましいです。
しかし、
決算書の世界では、回収に
ある仮定をおきます。
建物が、20年使えるのであれば、
「20年で回収すればよいですよ」という仮定です。

減価償却費とは、
固定資産を支払った年だけの経費とするのでなくて、
利用できる期間に、少しずつ固定資産の価値を下げて、
その下がった分だけ経費にするものです。(減価した分だけ償却する。)

この場合ですと、1億円÷20年で
毎年、500万円ずつ回収していくというものです。
この500万円までは経費として認められます。
(ちょっと、難しくなりますが、税務署はこれを超える回収は経費として認めてくれません)。

次に返済を考えます。
1億円の資金の借入れをしたとします。
借入の条件は、
返済期間が7年
金利が2.5%(元金均等払)です。

返済金額は、毎年約1,420万円
利息金額は、毎年約  142万円
小計       1,562万円
になると思います(大体です)。

回収が  500万円
返済が1,562万円 ですから、

差額の約1,062万円は、利益を出さないとやっていけません。
しかも利益には、およそ約40%の法人税がかかりますので、
それに加えて400万円の利益の上乗せが必要です。

これに対し、自己資金5,000万円があったらどうなるでしょう?

同じ条件ですと
回収が   500万円
返済が   785万円 です。

これならやっていけるでしょう。

この場合の固定比率は
1億円÷5,000万円で
200%です。

200%という数字の説得力を理解して頂けるのではないでしょうか?

現実には200%を超えていても、
経営をやり続け、
返しきったところもあります。

200%を超える皆様は、毎月の販売とその回収に
強い意志をもって、事業を行なって下さい。

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